製品開発ストーリー

エム・システム技研の製品開発は構想から評価まで世の中に製品を産み出すまでの全てを担当出来る事が特徴。
今回は新しい領域の製品を手掛けた開発スタッフに製品開発ストーリーをお伺いしました。

開発部 スタッフの写真 開発部

最適な構造や設計を何度も試作し議論し、最終的な製品を生み出しています。

当社で開発した無線機「くにまる」

開発した製品について教えてください。

今回、開発した製品は「くにまる」と愛称を付けた920MHz帯の無線機です。この無線機は障害物に強い周波数帯の920MHzを利用し、配線の困難な離れた場所の信号を取り込める為、遠隔モニタリングシステムを構築する事が出来ます。この開発により「社長賞」を頂きました。

ビニールハウスやスマホの写真

具体的にはどのような場面で使われているのですか。

例えばオフィスビルや工場、商業施設の電力、水道、ガスなどの使用状況を監視し、空調、照明機器の稼働状況の見える化に貢献。離れた場所から河川やダムの水位を監視し危険な状況の見える化にも貢献。さらに農業のIT化にも貢献しています。ビニールハウス内の温度・湿度・肥料濃度などをスマホで監視出来、データを自宅にいながら収集する事も可能になります。

分解されている、くにまるの写真

開発した経緯を教えて下さい。

開発の話が出たのは2014年7月頃、構想から完成まで約1年ぐらいですね。2012年に新しい無線の周波帯である920MHz帯が利用出来るようになった事、到達距離が長く、障害物を回り込んで通信できる特徴を当社製品に活かせないかと考えたのがきっかけです。

「くにまる」を手に持っている開発部スタッフ

どのように開発を進められたのですか。

まずはデザインを作らないと形になりませんので。サイズや外観のイメージを社内のデザイナーに伝えて製品デザインを作ってもらい、デザインに沿って外枠の設計や中に使用される電子部品を選定していきます。私の専門は電気設計なので、サイズや機能を考えながら回路図を書き、実際に試作して思い通りの動作になるかどうかを確認し開発・検証していきます。また一部については外部に製作を依頼してたので、打合せやスケジュール調整なども行いました。最終的に製品の形に仕上がると製品検査に出すのですが、当社には無線を使う商品はほとんど無い為、検査項目や検査方法なども社内の方々に協力を依頼し考えてもらいました。このように自分1人だけではなく社内外の協力を得ながらようやく世の中に製品を送り出す事が出来ます。当社の開発は製品を産み出すまでの全てを担当する為、一部分の開発や設計ではなく、プロジェクトマネージャーの様な役割も必要になってきますね。

製造風景の写真

どのような苦労がありましたか?

屋外でも使用される為、様々な使用状況を想定しながら開発をした点でしょうか。実は最初は薄さや軽さの点から樹脂製で製作する話も出ていたのですが、屋外使用の際に直射日光が当たる事も考えアルミ製にしました。アルミ製にすると耐久性は良いのですが、高所に設置すると重さがあり落下した際に危険なので、より薄く・より軽く出来ないかを再度検討し、薄くすると今度は強度が足りなくなるなど(笑)。最適な構造や設計を何度も試作し議論し、プロジェクトメンバーで考え最終的な製品を生み出すことが出来ました。

製品開発のやりがいとは?

営業の方がデモキットでお客様にアピールしてくれています。実際にお客様に喜んで頂けた声が聞け、改良出来る情報なども直接聞けるのが製品メーカーの良いところでしょうね。また当社は製品数や開発数が多いので様々な開発に携わる事が出来るのも良いですね。やりたい事をやらせてくれる会社なので今後も世の中に役立つ製品作りをしていきたいと考えています。

開発部スタッフの白黒写真